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 ローカルな場で培われた知・価値・技術・制度が、人・モノ・カネ・情報の移動に伴って世界各地に広がり根付いていくダイナミックなプロセスを学術的に捉え分析する枠組と方法論を構築し、新たな学問領域としてのグローバル・スタディーズ、そして「グローカル地域研究」の構築に寄与する。研究の枠組としては、「小売業」「農業」「漁業」という愛媛の3つの基幹産業に焦点を当て、①愛媛というローカルな場から世界へと発信される知・価値・技術・制度に注目し、②それらがローカルな文脈から「脱埋め込み(離床、dis-embedding)」され、また「再埋め込み(着床、re-embedding)」されるメカニズムと、③それらがグローバルな場を移動する際に外から加えられる諸力(規制・保護・援助 ・政策・暴力等)の影響を、④地域研究者や理論研究担当者による共同研究により明らかにする。また方法論としては、RUとして集合的に混合研究法(Mixed Methods Approaches)を実践する。

 

shopping_cart「シアトル宇和島屋」Project

20世紀初頭にアメリカに渡った愛媛県八幡浜出身の一家が起こした食料品店・宇和島屋(本社・ワシントン州シアトル)が、「アメリカで最も成功した日系スーパーマーケット」と言われるまでに発展した要因と、そのプロセスにおいて日系移民の出身地におけるローカルな知や経験が移民先社会にもたらした影響を、聞き取り調査や刊行物等の分析から究明する。宇和島屋の実践・経験は、地方発の日系企業が海外で事業展開する際の参考となるものと考える。

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group「福岡正信と自然農法」Project

福岡正信(1913-2008)が提唱した「不耕起、無肥料、無農薬、無除草」の自然農法が、愛媛からアメリカやインドなど世界のさまざまな地域へと、いかにして広がっていったか、その「グローカル化」のプロセスを明らかにする。自然農法を、もともとはローカルな文脈に埋め込まれていた知・価値・技術・制度として捉え、それが、ローカルな文脈から脱埋め込みされ別地域のローカルな文脈のなかに再埋め込みされていったものと捉えて、その具体的プロセスを解明する。

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lock「松山俘虜収容所」Project

日清/日露/日独戦争(第一次世界大戦)時に松山に設置された捕虜収容所(松山俘虜収容所)の事例を中心に、捕虜取り扱いの実態解明を通じて異文化接触とその影響について考察を行う。捕虜政策と捕虜の収容所体験を調査し、「国家が引き起こすグローバルな人の移動」とその「ローカルな文脈へのインパクト」の関係を明らかにする。

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language「越境する海のNomad」Project

※学外連携研究

首都圏から見れば「僻地」である四国の太平洋岸は、オーストラリアの真珠養殖やアメリカ移民、そしてマグロ遠洋漁業と、常に外洋へ人を送り出してきた。本研究では、遠洋漁業最盛期の1950~60年代、マグロ遠洋漁業者を通して人と技術のグローバルなネットワークがどのように築かれ、外国への技術の伝播がいかに行われたのかを明らかにする。愛媛・高知・神奈川などで元マグロ魚船員や関係者への聞き取り調査を行い、遠洋漁業のグローバルな産業構造を解明するともに、愛媛・高知出身の漁業者が、台湾・韓国・アルゼンチン・キューバにまで及ぶ人の交流と技術の伝播に関与した経緯も解き明かす。本研究はまた、冷戦による東西対立と水爆実験とが、こうした活動にどのような影を投じていたかを、日米の公文書を用いて実証的に解明することで、技術の伝播と国際政治との関係を浮き彫りにする。

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愛媛大学

愛媛大学法文学部