先端研究・学術推進機構長
理事・副学長
(学術・経営情報分析)
満 田 憲 昭

 教育研究高度化支援室(支援室)は,愛媛大学先端研究・学術推進機構内の,先端研究推進会議所属の先端研究センター・施設における教育研究活動を,専門的立場から支援して一層の高度化及び活性化を図り,国際的に卓越した教育研究拠点の形成に資することを目的として平成20年に設置されました。本学における国際研究拠点(沿岸環境科学研究センター,地球深部ダイナミクス研究センター,プロテオサイエンスセンター),重点研究拠点(アジア古代産業考古学研究センター,宇宙進化研究センター)における教育研究活動を支援しています。
 支援室は,各先端研究センター等の管理・運営に関する重要事項などを審議する先端研究推進会議(構成員:学術・企画担当理事,各センター長等)に属し,室長以下,専任1名と兼任2名の教員からなるリサーチ・アドミニストレーター,および専任1名と兼任5名の教職員からなるラボ・マネージャーで組織されています。リサーチ・アドミニストレーターは,外部資金獲得に向けた研究戦略の立案・外部資金による研究教育の運営管理・研究成果の発信などといった「ソフト面」を担当し,ラボ・マネージャーは,主力研究機器の維持・管理など先端研究を支える技術開発・維持といった「ハード面」を担当して,日々の先端的研究・教育活動ならびに共同研究など各研究センターの国際的活動の円滑な遂行を支援しています。
 また,単なる支援のみにとどまらず,国際的観点の下での教育・研究情勢の情報収集・分析や先進的・革新的技術開発を通じて,本学が世界に誇る各研究センターの教育研究の将来的展望への提案も行っています。
 平成23年8月に閣議決定された第4期科学技術基本計画では「国は,専門知識を活かして研究開発活動全体のマネジメントを担う研究管理専門職(リサーチアドミニストレーター),研究に関わる技術的業務や知的基盤整備を担う研究技術専門職(サイエンステクニシャン),知的財産専門家等を養成,確保する」と記載されています.当支援室はこれらの職種を平成20年度に新規設定・設置したものであり,国内に先駆けた取組であるとともに,専任教員を主とした両職種を置くことで,「長期的視野かつ教育研究の現場」での効率的支援体制を構築していることも特徴です。