教員 各位
                                  理事(学術担当)
                                   宇 野 英 満

 既にご承知の方もおられることと存じますが,平成30年9月3日付けの毎日新聞において,日本の大学・研究機関に所属する研究者が,質が十分に保障されていない粗悪な学術誌(通称:ハゲタカジャーナル)へ投稿した論文が,3972本あることが報道されました。ハゲタカジャーナルの目的は,学術論文を掲載して学問の発展に貢献することではなく,論文の良し悪しに関係なく論文著者から論文掲載料や論文撤回作業料を得ることです。論文を投稿するジャーナルの安易な選択は,自分自身の研究成果に疑念を生じさせるだけでなく,本学の研究力に悪影響を及ぼす恐れがあります。
 したがって,論文投稿先は,慎重にご検討いただき,当該学術分野で名を知られたジャーナルを選んでください。厳しい査読審査を経て掲載されることで,適切な読者に論文が届き,引用が増えることにより,研究者としてのキャリアアップにつながっていきます。特に,学位論文の投稿については,十分注意してください。
 なお,論文を投稿するジャーナルを選ぶ上での参考情報を以下に掲げます。参考にしてください。

 [参 考]
 「ハゲタカ出版社を見抜くためのチェックリスト」

 「ハゲタカジャーナルの可能性のある出版社リスト」(Potential predatory scholarly open?access publishers)