本学の基盤研究に関しては、法人化後に、学長や理事を核に学術研究の推進について検討する「学術研究委員会」が、また、外部資金獲得等に資するための「研究コーディネーター制度」が立ち上げられ、大学本部と各部局間の連携が図られてきましたが、十分に機能を果たしているとは言えませんでした。そこで、平成21年度に学術研究委員会を改組し、全学の学術基盤の充実を目指した研究戦略の構築等について審議する「学術研究会議」が設置されました。
 学術研究会議の設置にあたっては、学内における研究の「目利き」としての研究コーディネーターを選出し、その中から部局を代表する統括研究コーディネーターを指名して、常任メンバーとしました。これにより、学術研究会議を通じて、学術担当理事、研究コーディネーター及び各部局が有機的に連携することとなり、機能不全は大きく解消され、基盤研究を支えるシステムの循環がスムーズになりました。
 学術研究会議では、学長裁量経費を原資とした学内競争的資金により優れた研究を選定・支援してきましたが、平成22年度からは、従来の萌芽的研究に加え、分野横断研究や本学着任直後の教員の支援等を盛り込んだ「研究活性化事業」を立ち上げて、様々な角度から学内の学術基盤の強化を図っています。
 また、平成27年度からは、本学の特色ある研究分野、先進的研究分野において優れた実績を有し、将来の発展が見込まれる研究グループを認定する「リサーチユニット(RU)制度」を創設し、令和4年度からは、独創的な優れたアイデアで学際的研究分野を開拓し、将来の発展が見込まれる研究グループを認定し、研究活動の推進及び活性化を図ることを目的して、研究活動の更なる推進と活性化を図っています。

学術研究会議委員名簿 学術研究会議規程